IN FLAMES創設メンバーのJesper Strömbladが、IN FLAMESに在籍していた過去のメンバーを再集結させたバンド、THE HALO EFFECTなるものが昨年2021年から始動していたらしい。最近メタラーの知人に教えてもらった。
聴いてみたら、ぶっ飛んだ。
2022年3月に公開された「Days Of The Lost」は、開始7秒で「Embody the Invisible」を聴いたときの衝撃を再体験させてくれる、超良曲。
MVを見ると、メンバーの風体や挙動には正直なところ「おっさんやな〜」と思ってしまうことは否めない。Jesper も五十路ですから。しかし、この曲の良さの前にはもはやそれも「ベテランとしていい味出してる」というポジティブな評価にしかつながらない。
まだ日本語ではそれほど情報がまとまっていないような気がするので、勢いで今わかっている情報を書いておく。
目次
- メンバーは Jesper 率いる元 IN FLAMES の面々
- 2022年4月でリリースされている楽曲は３つ
- IN FLAMES のこの辺の曲が好きなら絶対ハマる
- バンド名「THE HALO EFFECT」の由来
- まだ日本ではそれほど認識されてない模様？
メンバーは Jesper 率いる元 IN FLAMES の面々
THE HALO EFFECT は、IN FLAMESの創設メンバーのJesper Strömbladを始め、ドラム Daniel Svensson、ベーシスト Peter Iwers、ギタリスト Niclas Engelin と、全員が元 IN FLAMESのメンバー。
ボーカルは DARK TRANQUILLITY のフロントマン Mikael Stanne で、彼も IN FLAMES の 1st アルバムの録音時にはバンドに所属していたことで有名。
彼の後からずっと IN FLAMES のボーカルを務めている Anders に比べると、叙情的な歌メロとかの表現については若干弱いところがある。しかし、THE HALO EFFECT がとりあえず出している音源については、デスメタル特化の Mikael のスタイルが完璧にハマっている。
追記： この機会に最近のDARK TRANQUILLITY の音源（下に載せているものなど）をちゃんと聴いてみたところ、Mikael Stanne が歌メロ弱いというのは昔のイメージにすぎなかった。（Anders と比べてしまうと今でも弱いのは確かだが。）この感じだと、THE HALO EFFECT の楽曲にもそれなりの幅を期待できそう。
2022年4月でリリースされている楽曲は３つ
THE HALO EFFECT がお披露目となる初楽曲「Shadowminds」が Youtube で公開されたのは、2021年の11月。
続いて、「Fell What I Believe」が2022年1月に公開。
先に公開された上記の二曲も十分良いのだが、やっぱり個人的に「これだよこれ！」とテンションがブチ上がったのは、冒頭にも載せた「Days Of The Lost」。
まさに「Embody the Invisible」の現代版。
バンドお披露目の一曲目にこれを持ってきても良かったのではと個人的には感じるのだが、何か思惑があるのだろうか。
「昔の曲と同じじゃん」というリアクションを避けるために、やや現代感強めの曲を先に見せておいたとか...？
ちなみに、どの曲も各種配信サイトでも公開されている。
IN FLAMES のこの辺の曲が好きなら絶対ハマる
この記事を書いている人間が好きな IN FLAMES の曲は、「Embody the Invisible」に加えて挙げるなら以下のような感じ。
筆者の信憑性の判断材料にしてください。
バンド名「THE HALO EFFECT」の由来
バンド名の「THE HALO EFFECT」は社会心理学の用語で、日本語では「ハロー効果」「後光効果」などと訳される。
著名な人や権威がある人について、やることなすことすべて不適切に高く評価してしまうバイアスのこと。著名なスポーツ選手が専門外の社会問題について語ってるのを聞いて「さすが一流スポーツ選手は良いこと言うな」と思い込んでしまうとか。
ちなみに「HALO」とは、もともとは神、仏や聖人の頭についている光の輪っかのことを指す。（ドラゴンボールで悟空が死んだあとに頭につけてるアレ。）
正直あまりいい意味の言葉ではないのだが、皮肉を込めた命名なのだろうか...
「元 IN FLAMES のメンバーだからって、それだけで高評価するんじゃねーぞ、ちゃんと楽曲聴いて自分の耳で確かめろ」的な？
まだ日本ではそれほど認識されてない模様？
ネットを見てみても、日本語で THE HALO EFFECT について扱っているものはそれほど見つからなかった。音楽系サイトのニュースでちらほら取り上げられているのと、あと日本盤の発売先予定のレーベルによる公式情報くらい。
上記のサイトの情報によると、1st アルバムは2022年8月に公開予定とのこと。
IN FLAMES が青春だったメタラーたちよ、座して待て。
追記
上述した Trooper Entertainment の宮本さんがバンドを解説している動画が上がっていた。メンバー情報の詳細や、Trooper Entertainment から日本盤がリリースすることになった顛末など。気になる人は見てみるとよいかも。
バンドの内実を知らされないままアーティスト写真が送られてきて、元 IN FLAMES のメンバーが勢揃いしていて度肝を抜かれたみたいな裏話が面白い。
