真夜中まであと2分

アラサーの男が良いと思った音楽やお笑いについてメモ代わりに書いています。

「渚にまつわるエトセトラ」に見るポップガールの底知れなさ

カニ食べ行こう〜」でおなじみの曲ですが。

コロナで海にはなかなか行きにくいところもありますが、ドライブしながらこの曲をかけるだけで海沿いを走ってるような気になるような、ならないような。

 

MVへのリンク

 

知っている方も多いかと思いますが、作曲は奥田民生、作詞は井上陽水です。

 

カニ食べ行こう」の後に現れる意味深な歌詞

最初から最後まで基本的には「カニ食べ」とおなじようなテンションの歌詞が続くのですが、中盤こんなフレーズが来ます。

あのペリカンさみしそう

波に フワフワして

誰でも 切なくて

お魚にも あのパヒューム 

PUFFY「渚にまつわるエトセトラ」

カニ食べ」の脳天気な世界観に突然現れるこのセンチメンタルにはなにやらギョッとさせられます。

「キャラメル気分」「ハッピービーチ」「ハッスル音頭」などの白昼夢同然のキラキラワードが飛び交うなか、いきなり「ペリカン」が「さみしそう」などと言われると、「おいおい、そんな一面もあるんかい」と、否が応でも思わざるを得ません。

 

そもそも遠くで波に浮いているペリカンを見て、「あれはペリカンだ」と即座に判断できる現代人はどれだけいるのでしょうか。ただ漫然と海を見てきただけの現代人の目には、本来「ペリカン」と呼ばれるべき存在もきっと「なんかしらの海鳥」としてしか映らないでしょう。また我々の多くはせっかく海に来たというのにBBQやビーチバレーにかまけ、海鳥を視界に収めることすら稀かもしれません。

波に浮かぶ海鳥を気に留めるようなことが仮にあったとしても、「あの鳥はなんだ?ウミウ?...くちばしに袋があるような気がするし、ペリカン?」とか余計なことを考えていたら、「さみしそう」の感情には至れないでしょう。

したがって、「あのペリカンさみしそう」を経験するには、そうした余計な思考過程を経ることなく、「カラス」「スズメ」と同じレベルの速さで遠くに見える海鳥を「ペリカン」と判断できる能力が必要だと思われます。

 

ポップガールズをあまりなめないほうが良い

ぱっぱらぱーに周りからは見られれがちなポップガールズも、遠くに見える海鳥を「ペリカン」と迷うことなく判断できるくらい、実はいろいろなことに注意を払って生きているのだ、ということに気が付かされます。 

ただただ明るいだけだと思っていた奴が、海鳥を見て「ペリカンだ」と躊躇なく言っているのを見たとき、きっと人は「こいつのこと何もわかってなかったんだな」という反省を迫られることになるでしょう。

ただ「お魚にもあのパヒューム」は私の読解能力の限界を超えているので、誰か他の人に任せたいです。