真夜中まであと2分

アラサーの男が良いと思った音楽やお笑いについてメモ代わりに書いています。

吉田一郎というベーシストは何者なのか

吉田一郎というベーシストがいる。ZAZEN BOYSの元メンバーであり、ここ数年は自分のソロプロジェクトである「吉田一郎不可触世界」でも成功を収めている。ただこの男、何者なのかがひと目でわかるような情報がネットにあまり無い。ひとりのファンとして、彼についての情報を拾い集めたものをここにまとめる。

 

目次

 

ZAZEN BOYSの元メンバー「ベース吉田一郎

2007年、吉田一郎日向秀和(現ストレイテナーのベースなど)の脱退を埋める形でZAZEN BOYSに加入。25歳という若手ながら、加入直後から個性的なプレイを見せつけて注目を集めた。2021年の今でも、吉田一郎といえば何より「ZAZEN BOYSのベース(坊主)」というイメージが強い人が多いのではないだろうか。


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以上は2007年頃のMVなので、今見るとメンバー全員若い。吉田一郎は特に、垢抜けなさというか、新規加入のメンバーで緊張している感じとか、そういうものが見た目から伝わってくる。

バンド加入後しばらくたって、もう少し貫禄が出てきているプレイは以下のライブなどで見られる。なんか本人のサイズ感も増している気がする。


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ZAZEN BOYSからは2017年12月に惜しまれつつ脱退。私も最後のライブ見に行きました。人を褒めない向井秀徳に「ようやった」と言わせた男、ベース吉田一郎


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ソロプロジェクト「吉田一郎不可触世界」

2015年2月から始動された、吉田一郎によるソロプロジェクト(Yoshida Ichiro Untouchable World、略してY_I_U_W。)。2017年12月まではZAZEN BOYSと並んで行われていた。

2015年に5月13日に1stアルバム「あぱんだ」を、向井秀徳設立のレーベル、MATSURI STUDIOからリリース。「あぱんだ」とはちなみに、ギリシャ語で全集・完本を意味し、「対象物において全て情報が完璧に記載されている書、網羅した本」といったニュアンスの言葉らしい(公式ホームページより)。


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「あぱんだ」リリース直後のインタビューは以下。

ototoy.jp

上記インタビューにもあるが、「あぱんだ」は中学生以降20年ほどかかって溜め込んできた楽曲の中から、良いものをピックアップしてアルバムにしたものらしい。その意味で、「全集」ということなのだろう。

ちなみにこのアルバムの中で私が一番好きな曲は「たまプラーザ」で、閉店してしまった地元のショッピングモールに思いを馳せる、結構おセンチな曲です。

 

2020年5月には2ndアルバム「えぴせし」を、5年の間に立ち上げた自身のレーベルPETASTEREOからリリース。


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「えぴせし」リリース直後のインタビューは以下。

spice.eplus.jp

 

吉田一郎不可触世界バンド編成(仮)

吉田一郎不可触世界は基本的にソロプロジェクトのようなのだが、2020年12月にはバンド編成で配信ライブを行っている。その一部は公式Youtubeにもアップされており、今でも見ることができる。


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初ライブとは思えない完成度。全体的にファンキーなアレンジで、アルバム収録の音源からはかなり大胆なアレンジが加えられている。ベース弾きまくり。

アレンジの大胆さで言えば、個人的には、ZAZEN BOYS「半透明少女関係」の2007年のROCK IN JAPANフェスバージョンを思い出した。

 

バンドメンバーはクレジットされていないのだが、Youtubeのコメント欄を見るに判明している限りでは次の編成のようだ。

ギター:日野ジャクソン(以下に述べるバンド12939dbにも登場)

ドラム:弘中聡(別名ビートさとし。ファンクバンドskillkillsのドラマー)

パーカッション:?

キーボード:Jyo(詳細不明)

 

NHK Eテレの子供向け音楽番組「シャキーン!」に力士として出演

NHK Eテレの子供向け音楽番組「シャキーン!」の1コーナー「サウンドファイターズ」の、2020年7月20日、24日の放送回に出演。

このコーナー、楽器をかき鳴らしてアンプからの振動でトントンずもうを行う(実況付き)という、朝の子供向け番組としてはかなりシュールなもの。吉田一郎の対戦相手となったのはゲスの極み乙女。のベーシストである休日課長。

NHKの音楽系教育番組は、子供ではなくその親世代をターゲットにしているとしか思えないものがしばしば放映されているので、大人でも楽しめたりする。*1

 

ちなみに、2018年の10月22日と26日の放送会には向井秀徳氏も同コーナーに出演していた。ジョージ・ハリスン仕様のオールローズテレキャスターを引っさげ登場し、人間椅子のベーシスト、鈴木研一と対戦。二日酔いのギタリストと白塗りのベーシストの試合(トントンずもう)とは、朝からひどすぎる絵面である。

natalie.mu

バンド「12939db」

「いい肉サンキューデブ」ではなく「12939デシベル」と読むらしいこのバンドは、吉田一郎ZAZEN BOYS以前にリードしていたバンド。2002-2006年の活動とのこと。

アルバムは1枚だけ自主制作で世に出ているらしいのだが、残念ながら現在入手することはできない。ただし、Youtubeにファンが上げた音源がある。グレーなのでここではリンク貼らないが、一応本人黙認のようだ。

アルバムの一曲目は、「やめかけてたタバコに火をつけてしまう」のフレーズから始まる。このフレーズは「あぱんだ」収録曲の「暗渠」にも使われており、この曲は本人としてもかなり長年捏ね繰り回した力作というところなのだろう。

 

ちなみに、ギターは上掲の日野ジャクソン氏。吉田一郎に並んで、当時からすでにだいぶ良い。(この記事によると、二人は音楽系専門学校の同級生らしい。)ドラムは相馬淳二さんという人だったらしいのだが、どうも音楽業界からはすでに引退している方の模様。

吉田一郎&日野ジャクソンのコンビは、最近の次の映像でも見られる。なぜか銭湯でプレイされている、King Crimson, "In the Court of the Crimson King"のカバー。銭湯の浴場によるナチュラルなエコーはしかし、この曲の不穏さ、サイケな感じに意外にもマッチしている。


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サポートベーシスト吉田一郎

サポートベーシストとしては、TK from 凛として時雨坂本真綾、Almer、石崎ひゅーい、ドレスコーズももいろクローバーZなどがある(らしい)。

www.barks.jp

そうしたお仕事情報は以下のような感じで本人Twitterから発信されるので、ファンの人はフォローしましょう。

 

喋る吉田一郎、BBQする吉田一郎

私は彼の音楽のファンなので、人間性とかは特にどうでもよいのですが、以下の動画では彼のトークと、音楽仲間とBBQを楽しむ姿を視聴できます。暇な方はどうぞ。


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吉田一郎さん、今後も末永いご活躍をお祈りしております。

個人的には、バンド編成のものをスタジオで録音したものも音源化してほしい。

*1:少なくともその流れは90年代からあり、グッチ裕三が洋楽のパロディーを披露する、「ハッチポッチステーション」が好例である。