最近、お笑いコンビ「天竺鼠」のお二人を、全国ネットのテレビ番組でよく目にするようになりました。
特に、いつかのキングオブコントでも披露した「寿司」というネタは、アレンジバージョンも含めて何回か「千鳥のクセがすごいネタGP」などの番組で披露されています。耳に残るダンスミュージックがBGMとして使われていて、曲名が気になる人もいるんじゃないかなと思ったのでまとめ。
目次
また、天竺鼠のネタで使用されている楽曲については他にも以下のような記事を書きましたので、よければ御覧ください。それぞれ、天竺鼠のコント「飛車と角行」と「夫婦」とで使用されている曲についての記事です。
「寿司」ネタで使われている曲
ネタで使用されている曲の名前は、Alexandra Stanの「Mr. Saxobeat」です。
Twitterでも結構昔に指摘している人がいました。
代表曲『Mr. Saxobeat』は、ダンスミュージックに詳しくない人でも聴いたことがあるのでは。日本では、天竺鼠がキングオブコントでBGMに使用したことでも認知されていたりする。あの寿司のネタ。
— 山田宗太朗 (@ssafsaf) 2018年10月11日
Alexandra Stan - Mr Saxobeat (Official Video) https://t.co/GtBvVbmJ1T
2010年のリリース当初、世界の多くの国で週間チャート1位を獲得したりしている、割と有名な曲らしい。日本でも週間最高9位、年間で24位となかなか売れたようです。
Alexandra Stanはルーマニアの歌手。この曲は、「ユーロビート」「ダンス・ポップ」あたりのジャンルに収まると思われます。
歌詞の内容を見ると、「サクソフォンの音が私を踊らせる」くらいのことしか言っていないので、特にネタの内容との関連性はなさそうです。
日本語で読める情報はソニーのアーティストプロフィールくらいしかないのですが、探してみたところ次のような記事がヒットしました。
きゃりーぱみゅぱみゅ、天竺鼠川原とエンカウント
「寿司」ネタのリアクションを探していたところ、Twitter上できゃりーぱみゅぱみゅと天竺鼠川原さん本人との以下のようなやり取りを発見しました。
僕もです。“@pamyurin: これ聴くと天竺鼠の寿司のネタ思い出す。 pic.twitter.com/DqX51hYUK5”
— 天竺鼠 川原 (@kawaharakatumi) December 5, 2014
「僕もです。」って。本人でしょうに。
天竺鼠「寿司」ネタはどこで笑うのか
天竺鼠のコントは、往々にしてお客さん側を置いてけぼりにすることが多いです。
ネタの解説をするのは野暮ですが、「寿司」にかんしては大体以下のような感じかと。千鳥の番組で披露されるときは大体ノブさん大吾さんが解説してくれてますね。
瀬下さん扮する小学生が、川原さん扮する「玉子」や「いくら」といった寿司ネタの登場・ダンスに大興奮・狂喜乱舞する。ところがその後「サバ」が登場するや否や、瀬下さんは意気消沈。「サバ」は「玉子」や「いくら」以上にダンスのキレキレっぷりを発揮するも、瀬下さんのテンションはまったく上がらず。
小学生は玉子、いくらが好きだけど、サバとかの光り物は嫌いだよねということを、二人が身体全体を使って表現するネタ。
「小学生はサバ嫌い」のあるあるネタと言ってしまえばそれだけなのですが、もう一つやや分かりにくいかもしれないところとして、「サバ」のダンスだけがキレッキレの「シャッフルダンス」なのにも一応メッセージが込められているのではないかと思います。
「シャッフルダンス」とは次の動画のような、キレッキレの脚の動きを見せつけるようなダンス。
「サバ」の「足のはやさ(=傷みやすさ)」と、シャッフルダンスの「脚の早さ」をかけているのではないでしょうか。考えすぎですかね。
川原さん本人の「寿司」ネタについての自己認識
ちなみに川原さん本人曰く、「寿司」のネタは「凄くベタでわかりやすいと思ってる」そうです。「クセがすごい」の対極にあるという自己認識。次の記事のインタビューでそのようなコメントをしています。
確かに、「玉子、いくら、そしてサバ」というフリオチがしっかりあるし、「子供はサバ嫌い」はいわゆる「あるある」ネタに入るのかも。
でも、頭に寿司ネタかぶってユーロビートで踊るのは「ベタ」なんでしょうか。
奇人(天才?)の自己評価はよくわかりません。