お笑い芸人に「バイク川崎バイク(通称BKB)」さんという方がいます。
この名前、一つの音を同じ音でサンドイッチしている構造が非常に気持ち良い。類似例には「中京大中京」などがあるでしょうか。
このページは、同じ「BKB構造」を持つ気持ちいい言葉を収集するための個人的な備忘録です。随時更新。
なお、BKBさん本人も「自分の芸名とおなじ構造の名前」をネタとしてラジオなどで喋っていることもあるので、被ってるところがあるかもしれません。また、大喜利サイトで似たようなお題も少数発見しまして、それも参考にしています。
リスト化の大まかな方針
- BKB構造が「意図的」かそうでないかという観点から大別して分類しています。個人的には「ねらって」付けているものよりも、「意図的でなく偶然そうなった」というのが好みです。
- 単語の繰り返しを意図的に行ったフレーズ(歌詞とかに多い)だとBKB構造が自然と含まれることもしばしばあるようで、そちらも「意図的」の方にカテゴライズします。
- 「全体はそうではないが部分的にBKB構造を持つ」事例も一応分けて収集。
- 最後には「パッと見BKB構造っぽいけど違う」のも一応まとめて載っけてます。
非意図的な事例
中京大中京
冒頭にも挙げた例。愛知県にある高校です。野球部が有名なので甲子園関連のニュースとかで耳にする。
この例に関してはBKBさん御本人も触れてます。
中京大中京!(CDC)
— バイク川崎バイク(BKB)🛵 (@BKBbunbun) 2021年3月27日
高崎健康福祉大高崎
学校シリーズ。こちらは群馬県の私立高校。
一応BKB構造なんだけど、間に挟まってるのが長すぎるのかあんまり気持ちよくない。
水素水
シンプルだがよい。
水の化学構造式が「H-O-H」なのも一応BKB構造なのだが、まあそれは蛇足。
裁判員裁判
裁判員による裁判。
国のページでも「裁判員裁判」というフレーズが使われているのでちゃんと存在する言葉。
得手不得手・得意不得意
どちらも同じ意味ですね。
音の気持ちよさはそれなりですが、昔から辞書に載ってる真面目な言葉なのにBKBになっているという独特の気持ちよさがあります。
ミサイル迎撃ミサイル
ミサイルを迎撃するためのミサイル。
「弾道弾迎撃ミサイル」とも呼ばれるそうですが、こちらの場合「弾道弾」がBKBになります。以下で「部分BKB構造」と呼んでいるものです。
ケースバイケース
「各々の事例に応じて」という意味を表現するために「ケース」という言葉を重ねる必然性があるので、遊びや偶然性があまり感じられなくてつまらない。気がします。
「ステップバイステップ」「サイドバイサイド」「ハーフアンドハーフ」とかも同じ。
「ジョンソンアンドジョンソン」とかも。
半チャーハン
最初の「半」と最後の「ハン」で音は同じだけど意味が違うのが粋。「ケースバイケース」とは好対照。
「チャー」の伸ばし棒の部分が若干全体のリズムを損なう気がするのは減点ポイント。
「半ライス」が「半米飯」と呼ばれていたらよかったのに。
塩まいとけ塩
嫌な奴を追い出すときにいうセリフ。実際に言っている人を見たことはありませんが、フィクション作品では良く出てきます。
「塩まいとけ!」で終わるのではなく、「塩まいとけ塩!」とBKB構造で言われることが多い気がする(エビデンス無し)。
語感の問題で無意識にBKBにしているという推測に基づいて暫定的に「非意図的」カテゴリーに分類。
教えはどうなってんだ教えは
FF10のワッカさんの名台詞。「塩まいとけ塩」と同じような事例か。
意図的な事例
ダンスロボットダンス
かなりヒットしたボカロ曲。「ダンスロボットダンスみたいな言葉を教えてください」というお題は大喜利サイトでもいくつか見つけました。
ドナルド・マクドナルド
キャラ名は狙って付けてると思うので「意図的」グループに入れてます。
ちなみに「マク(Mc)」は元々ゲール語で「息子」という意味なので、「ドナルド・マクドナルド」は〈ドナルドの息子のドナルド〉という意味になります。
かしこかしこまりましたかしこ
お笑いコンビ「ハイキングウォーキング」の鈴木Q太郎さん(Qちゃん)がコントでたまに言っていたボケ。
部分BKB構造
不動産屋さん
「産屋さん」の部分に着目するとBKB。
完全なBKB構造を持つ単語と比べると気持ちよさは減る気もするが、こっちはこっちでいい。
昔から「不動産屋さん」という言葉を聞くと「なんか『さん』が多くないか?」という気持ちになります。
男女男男女男女
2000年代にネットで流行った曲「男女」の歌詞。どこで区切るかでBKB構造が複数取れます。
今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている
いわゆる進次郎構文。「と思っている」より前の部分にBKB構造があります。
「同じ言葉の繰り返し」によって特徴づけられる進次郎構文には、自然とBKB構造が部分的にせよ入り込んできている事例が多そうです。
BKB構造に感じるけど違うやつら
マコーレー・マコーレー・カルキン・カルキン
「ホーム・アローン」の子役で有名なマコーレー・カルキンですが、ネタでミドルネームを公募した結果「マコーレー・カルキン」が投票で選ばれてしまい、フルネームが「マコーレー・マコーレー・カルキン・カルキン」になってしまいました。ちなみに、正式な法的手続きも行ったのでパスポートとかにもこう記載されているらしいです。
一瞬BKB構造に見えないこともないが、「BBKK」構造なので違う。
シルベスタ・スタローン
『ロッキー』他で有名なハリウッドスター。
「スタ」が間に二つあるのがそこはかとない面白さを醸し出しているのですが、BKB構造ではない。なんか近いものを感じるけど違う。
サミュエル・エル・ジャクソン
上に同じ。
マリリン・マンソン
アメリカのメタル・ラウド系のアーティスト。
本来BKBでもなんでも無いのだが、日本語カタカナ表記すると「リ」「ン」「ソ」が判別しにくいことから「マソソソ・マソソソ」に見えるというネタが昔からある(「クリリン」を「クソソソ」と書くみたいな)。それで読んだ場合はBKB感が結構ある。