クリスマスシーズンになると地上波で放映される「ホーム・アローン」。今年2021年もクリスマス・イブの夜9時から堂々放送とのこと。
この映画でブレイクした子役のマコーレー・カルキンですが、日本ではそれほど知られていない情報として、「Velvet Undergroundの曲をピザに関する替え歌でカバーする、Pizza Undergroundというバンドのメンバー」であったというものがあります。
マコーレー・カルキンといえば、映画出演料を巡る両親の裁判、子役引退、ストレスによる10代半ばからのアルコール依存、そして薬物所持による逮捕と、「ホーム・アローン」シリーズ以降はトラブル続きの人生であることでも有名。子役引退後しばらくしてから俳優活動を再開するも、これといったヒット作がないため「死亡説」が定期的に流れることも。
「マコーレー・カルキン、この映画のあと色々あったらしいけど最近どうしてんだろ」という問いが頭によぎって「ホーム・アローン」を純粋に楽しめないという人のために、2010年代にちょっとだけ話題になったPizza Undergroundの話、および最近の彼の活動を振り返ります。
目次
- Pizza Underground のマラカス・カズー担当、マコーレー・カルキン
- ピザをつまらなそうに食する動画でバズるマコーレー・カルキン
- マコーレー・カルキン、最近のメディア露出
- 2018年のインタビュー動画から適当に情報を抜粋
- 最近はよくわからないブログサイトのCEOをやっている模様
- みんな大好きマコーレー・カルキン
Pizza Underground のマラカス・カズー担当、マコーレー・カルキン
Pizza Undergroundとは、かつてマコーレー・カルキンが所属し、2014年のバンド始動時にはそれなりにネットなどで話題になった、Velvet Undergroundのパロディバンドです。
こちらは2014年1月に投稿された、バンドとして初となるMV。
「ピザの箱をパーカションとして使う」などの、よく言えば「前衛的」なパフォーマンスで、当時若干話題になりました。しかし、見てもらえればわかりますが、演奏からセットから、あまりにもやる気がない。
ちなみに、一番右でやる気なさそうにしている金髪ロン毛がマコーレー・カルキンです。担当パートはマラカス・カズー・バックコーラス。
2:55ごろから、マコーレー・カルキンによる渾身のカズーソロが始まりますので、退屈な演奏に耐えかねた人は飛ばしても良いので一応見ておきましょう。
演奏されている曲は、Velvet Undergroundの「All Tomorrow's Parties」の替え歌、「All PIzza Parties」、「Femme Fatale」の替え歌、「Pizza Gal」などをつなげあわせたものです。
歌詞は本家のものを「ピザ」に関連するものに替え歌したもの。
例えば冒頭の歌詞は、「いったいいくつのピザを彼女は食べなければならないのだろう(How much pizza must she eat)」。
歌詞を知りたいという奇特な方は、以下のページを参照(英語です)。
ちなみに本家Velvet Undergroundの音源はこちら。
こちらもやる気なさそうな演奏に聞こえてしまいかねないですが、そういう作風です。
「Pizza Underground」が2014年にノッティンガムでライブを行った際、本家のファンがマコーレー・カルキンらにビールを投げつけ、ステージから降ろさせたという事件もあったりしたらしい。
ピザをつまらなそうに食する動画でバズるマコーレー・カルキン
バンドの音源公開に先立ちネットで話題となったのは、「マコーレー・カルキンが一人で持ち帰りのピザをつまらなそうに食する4分半」というシュールな動画。2013年12月にYoutubeに投稿されました。
これが当時ネットで話題になり、現在の累計再生数は400万超え。
終始無言でピザをつまらなそうに食うマコーレー・カルキンですが、動画の最後に一応一言。
「私の名前はマコーレー・カルキンです。今ピザを食べ終わりました。」
動画の意図は不明。
ちなみに、Pizza Undergroundですが、(残念ながら?)すでに解散しています。
2018年にマコーレー・カルキンの口から「解散した」という発表がありました。
おそらく、ピザを食っている動画でバズったのがバンドとしてのピークだったようです。
マコーレー・カルキン、最近のメディア露出
以下は、Pizza Underground以降、より最近のマコーレー・カルキンのメディア露出まとめ。
最近と言っても2018年ですが、この年マコーレー・カルキンはホーム・アローンをパロディにしたGoogleのCMにでたことで少し話題になりました。
内容は、マコーレー・カルキン演じる大人になったケヴィンが、2018年のマカリスター家にて、Google Homeを使いこなし一人のクリスマス・イブを楽しむというもの。
「ホーム・アローン」から28年後にもこうして大手の会社によるCMが作成されたりするあたり、やはり愛されている映画なのだなという感じがしますね。
また、同年には知る人ぞ知る「Angry Video Game Nerd(怒れるテレビゲームオタク)」というYoutubeチャンネル(通称「avgn」)にもゲスト出演。
このチャンネルは、レトロゲームそれもクソゲーを掘り出してきては面白おかしく紹介するという、アメリカでは結構昔から人気のあるチャンネルです。一時期ニコニコ動画にもファンによる字幕版がよくアップロードされていました。
マコーレー・カルキンは、「ホーム・アローン」をもとに当時発売されたゲームをプレイするという回に出演。動画は英語ですが、有志が作成した日本語字幕を表示できます。
2018年のインタビュー動画から適当に情報を抜粋
2018年のクリスマス頃に放送されたと思われる、アメリカのトーク番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」にもマコーレー・カルキンは出演しているのを発見しました。
なんとなく見ていたら、意外にも面白かったので以下に情報を適当に抜粋します(こちらの動画は日本語字幕は無いです)。
- 「マコーレー・カルキン死亡説」が定期的に流れるのは(日本だけでなく)アメリカでもそう。
- 本人いわく、一年に1, 2回は「死んだというニュースをネットで見たので生きてるか確認しようと思って」という電話が知り合いから来る。
- ホーム・アローンにまつわる都市伝説が色々ある。
- 最近、ミドルネームをファン投票で改名した。投票の結果一位に選ばれたのは「マコーレー・カルキン」だったので、フルネームが「マコーレー・マコーレー・カルキン・カルキン(Macaulay Macaulay Kulkin Kulkin)」になった。
「マコーレー・マコーレー・カルキン・カルキン」については、正式に改名を行ったと本人もTwitterで発表しています。
Merry Christmas to me, from all of you!
— Macaulay Culkin (@IncredibleCulk) December 25, 2018
My new middle name has been chosen. You voted and the winner is clear.
In 2019 my new legal name will be:
Macaulay Macaulay Culkin Culkin.
It has a nice ring to it (if you like my name).#MerryChristmas
また、「ホーム・アローン」にまつわる都市伝説は、調べてみるとまとめサイトもありました(英語です)。
「ケヴィンは実は死んでいて、幽霊として家族にちょっかいを出している」とか。「トトロのサツキとメイは実は死んでいる」のアメリカ版、って感じでしょうか。
あと「ホーム・アローンのすべては、実はケヴィンをシークレット・エージェントに育てようとしている父親が訓練のために計画したことだった」とかも。
「バズはサイコパス」とかシンプルな悪口もあって笑った。
最近はよくわからないブログサイトのCEOをやっている模様
上記のインタビュー動画でも触れられていたのですが、マコーレー・カルキンが最近している「仕事」は、よくわからないブログサイト「Bunny Ears(ウサミミ)」の経営のようです。
ざっと見てみましたが、まあよくわからない。以下、サイト紹介より抜粋。
Bunny Earsは、2017年に作成された、世界レベルのコメディブランド。前ページマスターのマコーレー・カルキンが長いまどろみ(「カルキン・睡眠」として言及されることもある)から目覚め、インターネットを調査し、それがまったくクソであることを認識した際に作成された。
アメリカ版「オモコロ」、「デイリーポータルZ」のようなものでしょうか。こういったサイトほど内容は充実していないのかも...
2021年12月現在、彼の手による最新記事は以下。92年にメガドライブで発売されたレトロゲー「ToeJam & Earl」というゲームについての記事っぽいです。
筆者は知らなかったのですが、結構根強いファンを持つゲームだった模様。
よくわかりませんが、とりあえずマコーレー・カルキンが楽しそうで良かったです。
みんな大好きマコーレー・カルキン
最後に、マコーレー・カルキンがプロレスのイベントに飛び入り参加する動画。
「ホーム・アローン!」という声援が聞こえます。みんなに愛されているようで何より。
以上、読んでいただいた方の、「マコーレー・カルキンは最近何やってんだ」に答える記事になっていれば幸いです。
私もまた来年「ホーム・アローン」の季節になったら、マコーレー・カルキンの最新情報を再びググってしまう...のかもしれない。