2020年も年末ということで私もM-1グランプリ見ました。個人的には最年長コンビの錦鯉が衝撃で、2本目のネタも見たかったなあというところです。錦鯉の出囃子が「かまやつひろし」であるというところにも心を掴まれたので、それを含めて関連情報まとめ。
2021年12月26日追記:あれから一年、錦鯉のお二人はめでたくM-1グランプリ2021の優勝者となりました。錦鯉を含むファイナリスト達の出囃子について新しく書いたので、もしよければこちらもどうぞ。
目次
- M-1「最年長」かつ「最歯少」の錦鯉
- 錦鯉の出囃子はかまやつひろし「我が良き友よ」
- 「我が良き友よ」のB面、「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」
- Tower of PowerはRCサクセションのレコーディングにも参加したらしい
- 他のM-1出場コンビの出囃子も気になります
M-1「最年長」かつ「最歯少」の錦鯉
ボケの長谷川さんは五十路手前かつ今までの貧乏生活もあって7本(?)奥歯を失っているそうで、M-1最年長ファイナリストでありながら「再歯少(さいししょう)」ファイナリストでもあるそうです(2020年12月20日放送の『シンパイ賞』より)。
「再歯少」って言葉はじめて聞いたわ。ちなみにGoogle検索でこの言葉は今のところ二件しかヒットしません。
ボケの長谷川さんの老化&貧乏&天然エピソードでテレビ露出が増えているようですが、ツッコミの渡辺さんの聞きやすく落ち着いた立ち回りでボケをきちんと引き立てるのもいい仕事してます。
何か東京ダイナマイトのハチミツ二郎さん的な雰囲気を感じる。声も似てるし。
錦鯉の出囃子はかまやつひろし「我が良き友よ」
そんな錦鯉ですが、劇場での出囃子(登場時に流れるBGM)がかまやつひろし「我が良き友よ」であることをラジオ(霜降り明星ANN)で知りました。イメージに合ってて良すぎる。
芸人さんの出囃子は、劇場などへ足を運ばないとなかなか知るチャンスがないですね。M1は全組共通で例の出囃子(ちなみにFatboy Slimです)ですし。
「下駄をならして奴がくる〜」の歌詞で始まるのですが、長谷川さんは「奴」のイメージにぴったりです。
またこの曲、コテコテの昭和フォークの代表というイメージで、私は聞くたびに松本零士の『男おいどん』をなぜか想起します。
「我が良き友よ」のB面、「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」
この曲、シングルレコードとしては1975年の発売で、B面は「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」です。最近でもカバーが何回かされてるのでむしろA面より有名でしょうか。
Corneliusとのライブカバーバージョンもかっこいいのですが、残念ながらCDのボーナストラックなのでサブスクには無いようです。
以下はかまやつさんがベーシストのKenKenなどと晩年やっていた、「LIFE IS GROOVE」というバンドによるセルフカバー。
ファンク・アシッドジャズ的でかっこいい曲で、かまやつさん的にはこっちのほうが自分のやりたいような曲だったらしいですね。
「下駄をならして〜」のほうの作詞作曲は吉田拓郎で、かまやつさん本人はレコーディング時そんなに気に入ってなかったとのこと。
高校生くらいまで私はかまやつさんのすごさをあまり知らなかったのですが、なにかのきっかけで見たCharとのギターセッションでえらく込み入ったテンションコードを弾いていて、「あれ、フォークとかグループサウンズの人じゃないの?」と。
その後グループサウンズ時代の曲を改めて聞くと、実はそうしたオシャレなコード使いが細々と散りばめられていることに気がつきました。
しかし「ゴロワーズ」ですが、以下の記事によるとTower of Powerがバックバンドだとか。すごい。
しかしA面が「下駄をならして〜」の昭和フォーク歌謡で、B面にTower of Powerがバックバンドのファンク・アシッドジャズって、今からすれば信じられないレコードです。
改めて、昔の芸能・音楽業界って割と何でもありだったんだなと思い知らされます。
何かTower of Powerがちょうどレコーディングの時期に来日してたらしく、ダメ元でバックバンドお願いしたらオッケーだったとか。
Tower of PowerはRCサクセションのレコーディングにも参加したらしい
Tower of Powerは同じタイミングでRCサクセションの『シングル・マン』一曲目のレコーディングにも参加していったらしいです。この曲は知らなかった。
他のM-1出場コンビの出囃子も気になります
このポストではとりあえず錦鯉の出囃子の話を書きたかったのですが、他のM-1ファイナリストの出囃子も気になります。
特にニューヨークはどうも結構な音楽好きらしく、彼らの出囃子はthe Strokesの「New York City Cops」です。コンビ名にも彼らの雰囲気にも合ってるしで、いいですね。
ちなみにM-1、Youtubeに公式動画がアップロードされているようです。敗者復活戦とか準決勝とかも見られます。(追記:大会後しばらくすると消えてしまうようですね。)
2020年の敗者復活戦では、私はニッポンの社長とランジャタイが面白かったです。キュウと金属バットもよかった。
2021年12月22日追記:この記事を書いた時点ではまさかランジャタイが2021年で決勝に残り、爪痕を残しまくるとは予想してもいませんでした。2022年には金属バットとランジャタイに決勝で肩を並べて欲しい。